今回はぴょえーるさんの言うとおり、NISAやつみたてNISAについてどのような制度なのか解説したいと思います。
NISAとつみたてNISA、この言葉はとても身近に感じると思います。
金融庁がこの制度に力をいれています。
NISAとつみたてNISAの共通のキーワードはズバリ「非課税」です。
NISAとは簡単にいうと少額投資非課税制度のことです。一般NISAと呼ばれています。
株式や投資信託などで得た利益や配当に対して、非課税にしますよという制度です。
つみたてNISAは、「積立投資」で、1万円など一定額を毎月コツコツ購入し続けていき、
得た利益に対して非課税にする制度にするです。
2つの共通点は先ほどもいったように一定額まで非課税とうことです。
(※20.315%)
たとえばNISAでない投資で、10万円の利益があったとします。
しかし、この10万円に約20%の税金が課せられるので手元に残る利益は8万円となります。
また、金融庁のデータによれば、過去20年間で、資産や地域を分散して積み立てて投資を行った結果、損はしないという効果を実証しています。
金融庁のすごいところは、ただ単に制度を勧めっぱなしにしているのではなくて、きちんと効果の実証を示すところです。
ただ、なんで一般NISAもつみたてNISAも同じ「非課税制度」であるのに、似た制度があるの?と思うかもしれません。
これもデータによると、一般NISAは圧倒的に60代や70代の人たちに支持されているということなのです。
つまり、すでにお金を持っている層が税優遇の制度を活用しようとした結果だと言えます。
一方、今後年金もどうなるのかわからない、老後の生活は自分で守ってくださいと言われるかもしれない20代、30代、40代などの世代ではあまり活用されていなかったのです。
そういったこともあり、つみたてNISAが誕生しました。
コツコツと小額から一定額を購入し続けて積み立てるという、
若い人でも資産を形成しやすいようにとのいわば応援だといってもよいと思います。
また、一般NISAもつみたてNISAも専用の口座開設が必要になります。
そして、ふたつの制度の同一年の併用は不可で、
また重複して口座を開設することができません。
結構いろいろと変わるのは一般NISAのほうです。まずは、現行の一般NISA制度の概要を見てみましょう。
NISAは1年ごとに120万円の非課税枠があります。1年以内であれば、120万円の枠で一度に120万円分の金融商品を購入してもよいし、または分割して購入しても構いません。途中で売却することもできますが、売却した分の額は非課税枠としては再利用することはできません。
そして2024年からは新制度のNISAが始まります。
新制度NISAとつみたてNISAの概要
つみたてNISAの主な変更点は利用できる期間です。
当初は2037年までとされていましたが、これが2042年まで延長されました!
ということは、つみたてNISAは2022年までに始めれば非課税の枠を最大まで使えます!
現行の一般NISAのほうは、期間の延長に加えて、けっこうな変更点が加えられています。
どんな狙いがあるのかというと、一般NISAの利用者にも積立投資を促したいということです。
新制度NISAは「2階建て」と言われていますが、
1階部分で積立投資を行った場合に限って、2階部分の非課税枠を使えるという仕組みです。
※ただし、現行の一般NISA利用者は、1階部分を利用しない届け出をすれば2階部分のみ利用可としている。
次回に、もう少し詳しく解説しますね。