【新しい働き方】

~コロナ禍で始まっている持続可能な働き方とは?~(後編)

 

皆様こんにちは。新年度がスタートし、真新しい制服やスーツに身を包んだ新入生や新社会人の姿を見かけます。季節の移ろいだけでなく、春を感じる今日この頃です。

さて、今回は【新しい働き方】の後編です。

前編では、コロナ禍で変わりつつある3つの働き方について書きました。

1、出勤しなくなった

2、場所を選ばず仕事ができるようになった

3、副業する人が増えた

また、住居選びの基準も「駅に近い通勤に便利な都心の狭い住居」から「郊外で自然豊かな広い住居」に変わりつつあることにも触れました。

今回の後編では、コロナ禍で始まっている持続可能な【新しい働き方】の事例をご紹介します。 

 

■その1 本業+テレワーク

テレワークとは、「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語で、情報通信技術(メールやチャット、SNS、アプリなど)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。

◆在宅勤務(自宅)

◆モバイルワーク(移動中や合間時間)

◆サテライトオフィス(会社が社員のために設置した仕事場)

◆コワーキングスペース(誰もが利用できる仕事場)

◆ワーケーション(リゾート地など)

働く場所に寄って様々な名称がありますが、これらを総称してテレワークと言います。


コロナ禍において、本業である会社からの要請でテレワークを導入した人、フリーランスでテレワークをしている人ももちろん増加傾向にありますが、今回注目したい【新しい働き方】は、テレワークで副業する人が増えたことです。コロナ禍で本業がテレワークになった人は、通勤時間が必要なくなり、同僚や取引先との飲食の機会も減りました。それらの空き時間を利用して、テレワークで副業を始める人が増えたようです。仕事を発注したい人と受注したい人を結ぶサイト上で契約を結びます。仕事内容は、動画編集や制作、資料や文章作成、データ入力、事務アシスタントと

いったビジネスに特化したも のから、動画配信、占いやお悩み相談、美容・料理・ファッション・インテリアのアドバイスなど、特技や趣味を活かしたものもあります。空き時間を利用して始めたこれらのテレワーク副業が、本業の収入を超えて起業したり、本業とは全く違う自分の新たな得意分野を見つけて将来の仕事に繋げる人もいるようです。

 

 

■その2 本業+農林水産業

コロナ禍で住居選びの基準も変わりつつあると書きました。都心に近い郊外だけでなく、自然豊かな地方に移住する人たちも増えています。助成金を交付している地方自治体も多く、地方移住の流れを後押ししています。最近、本業として農林水産業を選択する若者が増加傾向にあるという話もよく聞きますが、今回注目したい【新しい働き方】は、農林水産業で副業する人が増えたことです。例えば、高齢で人手が足りない農家へ休日だけアルバイトに行ったり、小規模な田畑を所有して農産物を育てて出荷したり、加工品を製造してネット販売したり。地方に移住し、自然に近い場所で暮らすようになったことをきっかけに、農林水産業に関わる人たちが増えているようです。農林水産業を本業ではなく、未経験者が副業として関われるようになった大きな理由は、1、家庭内専業者が減る一方で、企業経営が増えていること 2、労働力や長年の経験だけに頼らずとも、機械化・データ化・自動管理化が進んでいること です。専業者に限定せず、もっと多くの人が自分の可能な範囲で農林水産 業に関わることは、その人自身の希望や生きがいであることはもちろん、農林水産業の活性化や拡大にも繋がります。この流れは、今世界中で積極的に取り組んでいる「持続可能な開発目標(SDGs)」の貢献にも繋がっているのです。

 

いかがでしたか?コロナ禍はもちろん、コロナ後も見据え、持続可能な【新しい働き方】の参考にしてみてください。