財務省の統計に見る日本の財政

   ~コロナでどうなる私たちの未来~

コナロという空気の敵は私たちの今までの生活様式と収入を脅かしています。私も今までお客様をお訪ねすることを極力控えていました。当然収入も減少しています。           

政府は4月の第一次補正予算で25.9兆円、6月の2時補正予算で31.9兆円合計約57兆円の補正予算を組みました。アベノマスクや持続化給付金などの給付金です。今後も家賃助成金などの財政出動が予定されています。この財源は全て国債発行でまかなうと政府は言っています。コロナにより収入の大幅減少の中、給付金が支給されるのは嬉しいのですがこの大盤振る舞いの後始末は誰がするのでしょうか。後回しにして結局は大幅な増税などが待っているのではないかと不安になります。               

               

2019年度、コロナ禍が起きる前の財務省の統計による日本の財政を見てみましょう。

参考資料 財務省 令和元年10月発行「財政を考える」より

① 国の歳入と歳出のグラフ

2019年度は101兆円の予算の内32兆円、32.7%は借金(国債など)でまかなっています(右図)。また、歳出の内、23兆円、23%は借金の返済に当てられています(左図)。

これにコロナ対策の給付金などを支払うと借金が更に増えて増税でしかカバーできなくなります。       

 

②下左図「どのくらい借金に依存してきたか」  下右図「日本の借金を諸外国と比べると」

 

左図のピンク色の部分が借金で穴埋めしてきた部分です。また、右図では日本が世界の中でも突出した債務残高になっているのがわかります。

 

 

借金の増大はなぜ起きたのか、それは社会保障費の負担増が原因です。社会保障費とは年金、医療、介護、子ども、子育てなどへの支出です。社会保障制度の基本は保険料による支え合いですが、税金や借金もあてています。       

借金に頼ることは私たちの子や孫の世代に負担を先送りしている状況です。今後、少子・高齢化の中、社会保障費の増大が予想されています。         

単純に給付金をもらって喜んでもいられないですねー。     

                         (㈱アクティブコミュニケーションズ 佐藤憲幸)