新年おめでとうございます。本年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。さて2021年最初のテーマは【新しい働き方】です。今回は前編。コロナ禍で変わりつつある働き方について書いていきます。

2016年【働き方改革】が始まりました。

当時「一億総活躍社会」の実現に向けて走り出した改革でしたが、3つの問題が浮上していました。

  • 長時間労働
  • 同一労働同一賃金

③高齢者の就労促進

これらの問題を解決する糸口が見つからなかったため【働き方改革】は思うように進展していませんでした。ところが昨年、新型コロナウィルスの蔓延がきっかけとなり、今までの働き方を根本から変えていかなければならない事態となり【新しい働き方】が生まれたのです。

コロナ禍で働き方はどう変わったのか?

1、出勤しなくなった


2、場所を選ばず仕事ができるようになった
会社員であれば、会社に出勤して働くというのがごく当たり前のことでした。【働き方改革】によって、時差出勤や時短出勤などを取り入れる会社はありましたが、在宅ワークやリモートワークといった出勤しなくてもよい働き方は、今までの常識からは考えられませんでした。コロナ禍での「密を避ける」という対策上、満員電車での通勤やオフィス内の密集がリスクであると判断されたため、出勤しない【新しい働き方】が生まれたのです。今後この働き方は、感染症対策に有効なだけでなく、育児や介護で出勤が困難な人でも休職や退職することなく働き続けられたり、身体に障害があり通勤自体がハイリスクな人や、会社の環境や空間自体が苦手で働けなかった人などの就労促進にも繋がっていけそうです。

パソコンやスマホがあり、ネット環境さえ整っていれば、場所を選ばずどこでも仕事ができるようになったことから、会社でも自宅でもない「第3の仕事場」も注目されています。サテライト

オフィス(会社が本社や支店・出張所とは別に設置した仕事場)やコワーキングスペース(個人事業主や起業家など異なる職業や仕事を持った人たちが利用できる仕事場)です。これらはコロナ以前からありましたが、コロナをきっかけにより注目されてきました。

また「ワーケーションという【新しい働き方】も生まれました。「ワーケーション」とは、ワーク(労働)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語で、自然豊かな観光地やリゾート地に滞在し、働きながら休暇をとる過ごし方です。これらの働き方は、職種や人それぞれ賛否両論はありますが、会社だけではなく仕事場の選択肢が増えたことは良い流れだと思います。

3、副業する人が増えた

コロナ禍で本業の収入減を補うだけでなく、在宅ワークで通勤時間や他人との会食が減り時間に余裕ができたこと、パソコンやスマホさえあれば可能な副業が増えたことなどの理由から副業を始める人が増えているようです。今までは、会社が副業を禁止していましたが、コロナ禍による業績悪化や社員たちのキャリアアップの機会を応援する意味でも、副業を解禁する会社が増えたことも、この流れに拍車をかけているようです。本業の知識や技術を活かせるような副業を選ぶ人もいれば、経験は無いけどいつか挑戦してみたかった仕事を選ぶ人もいます。

今後の転職や起業を考える前段階として、副業で経験を積もうと考えているようです。これらの【新しい働き方】が浸透していく中で、住居選択の基準も変わっているようです。

会社に出勤して働くのであれば、駅に近く、通勤に便利な都心の狭い住居を選択せざるをえませんでした。しかし、出勤する必要がなくなれば、都心を離れた郊外で自然豊かな広い住居を選択することも可能になります。【新しい働き方】は、仕事だけでなく、暮らしにまつわるいろいろな選択をも変えているようです。

次回、後編では、コロナ禍で始まっている持続可能な【新しい働き方】について

事例をいくつか紹介します。

お楽しみに♪