あけましておめでとうございます。あっという間に1年が経ち新しい年がやってきました。新たに1年頑張っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。
さて、2024年に新紙幣が発行されるとH31年に財務省から発表がありました。この新紙幣が発行されるのは預金封鎖をするためでは?と噂になっているのをご存知ですか?
預金封鎖とは簡単に説明すると「個人の銀行口座が凍結されて自由にお金を引き出せなくなる」というものです。実は終戦直後の1946年2月に実際に日本で行われた政策です。この時は新円を発行し、旧円は翌月の3月2日までしか使えないと期限を設けました。こうして旧円を無効にすることによって、タンス預金などの隠し財産を持っていた国民は新円へ交換するために銀行へ出向くことになります。
しかし、そこに落とし穴があり、1人につき100円までしか新円に交換できなかったのです。
残りの財産は強制的に預金する事になりました。そして国はその預金に「財産税」という名目で最大90%の税金を課しました。その後、旧紙幣は一切無効となったため無価値となりました。逆に硬貨はこれまでと同じ価値で扱われたため、紙幣より小銭をため込んでいた人は比較的安泰だったようです。
これが75年前の日本で実際に起きた預金封鎖です。でもこれは戦後の話でしょう?まさか今の時代にそんな事をするわけがないと思うかもしれませんがよく考えてみてください。
例えばマイナンバー制度についてどう思いますか?政府は2023年に完全にマイナンバーを導入する方針で、マイナポイント還元などの方法で必死に普及を目指しています。マイナンバーは名前や住所、年収といった個人情報から金融資産・銀行口座すべてに紐づけられる事が決まっています。最近では子どもの学校の成績まで紐づけるという案が出ていました。
国としてはマイナンバーがあればとにかく便利!などと言っていますが、手続きが便利になるというメリットよりも、むしろ個人の資産等を把握するための手段にしか感じません。
また、2024年に新紙幣が発行されるのに対し、マイナンバー完全導入は2023年です。新紙幣発行までに個人の資産を把握したいのではないでしょうか。
そしてこれは余談ですが、新紙幣の「顔」となるべく人物は、壱万円札に渋沢栄一、五千円札に津田梅子、千円札に北里柴三郎です。中でも壱万円札の顔になる渋沢栄一に注目が集まっています。戦後の日本で預金封鎖を行った当時の元大蔵大臣が渋沢敬三さんという方で、この渋沢栄一のお孫さんにあたります。これに因縁を感じる経済評論家が少なくないようです。
今すぐに日本で預金封鎖が行われることはないと思いますが、絶対にないとは言い切れません。預金封鎖はある日突然なんの前触れもなく実行されます。というのも、首相・日銀総裁・財務大臣などのたった数名のみで決定できるからです。(1946年の預金封鎖を伴う新円発行は実施の前日に発表されました)仮に預金封鎖がなかったとしても、新紙幣発行に際し旧紙幣が使えなくなるということはあるかもしれません。現在日本国内のタンス預金総額は50兆円にものぼると言われているため、それをあぶり出すため実施する可能性はあるのではないでしょうか。
ニュースでも話題になっていましたが、2年ぶりに税収が60兆円を下回るそうです。
それに対して次年度予算は3年連続100兆円を超える予定とのこと。借金は毎年増え続け、これでは財政の健全化は遠のくばかりです。また、IMF(国際通貨基金)の推計によれば、日本の政府の債務残高は1946年の預金封鎖直前に近い水準であるということです。こういったことから今後何かしらの対策が行われると考えるのが自然だと思います。預金封鎖が起きる起きないに関わらず、自分の資産を守るためには、一体どうすればいいのでしょうか?個人でできることと言えば、円建て以外の資産や株や債券を保有したり、または金(きん)などの実物を保有するなのかもしれませんね。